Action活動レポート

「教育旅行の未来」~要旨~

 旅行業界に奉職して38年。定年という区切りを迎えたが、最も時間と労苦を費やし、まさに喜怒哀楽を共にしたのが教育旅行という分野だ。学校教育の現場において日本の文化として定着してきた修学旅行を中心とした、校外で実施される集団的教育活動である。ツーリズムが物見遊山的な団体行動が中心だった時代から、個々の目的を重視する体験型に変わる中で、教育旅行もそのうねりに巻込まれ、大きく変容してきた旅行形態でもある。文部科学省の学習指導要領の改訂にも大きく影響を受けながら辿ってきた教育旅行ではあるが、生徒の「主体的・対話的な深い学び」に繋がる体験的なものであることが求められている。